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映画(主に洋画)の小ネタやナイスなサントラの話題を随時更新。

FOZZYのニューアルバムが遂に完成!




…というわけで、昨年の暮れからせっせと作っていたFOZZYのニューアルバム『Chasing the Grail』が遂に出来上がって参りました。

手前ミソながら、ヘヴィなサウンドとキャッチーなメロディーが融合した最高にイカすハードロック・アルバムに仕上がってます。クリス・ジェリコの詞の世界も奥が深いし、これがプロレスラーの唄った歌で、そのうえ歌詞まで書いているとは(予備知識がなければ)想像もつかないのではないでしょうか。


それにしても今回はハードワークの連続だった。ライセンス契約を取るため、連日深夜3時頃に(←時差があるので)バンド側と交渉したり、先方から契約書がなかなか送られてこなかったり(後に「速達で送って下さい」と言ったのに普通郵便で発送した事が判明)、日本盤用にボーナストラックをつけさせてくれと交渉したり(もちろん英語で)、ブックレットのページ数が多すぎて、歌詞対訳の用紙の厚さを薄くしないとプラケースに入らない事が土壇場で発覚したり、まー完成までいろいろありました。製品が出来上がって、これからもまだ何かありそうなんですけど。


しかし苦労が多かったぶん、細部に至るまで満足いく作品に仕上がったと思います。楽曲のよさは勿論、英文学の権威の方にお願いした歌詞の対訳も絶品だし、友達に頼んだジェリコ本人による楽曲解説の翻訳も実に面白い読み物になりました。いろいろあったとか大変だったとか言いつつ、結構製作の過程を楽しんでいたような。


後は出来上がってきたコイツを一生懸命宣伝するだけ…なのですが、ここでお知らせです。誠に勝手ながら、今回をもちましてこちらのブログは最終回となります。不人気ブログで打ち切り? いやいや、決してそういうわけではないのですが…。

FOZZYのアルバム製作作業で力を使い果たしたのと、ライター業が(おかげさまで)大忙しなのと、これからFOZZYの製品プロモーションであちこち駆け回るスケジュールを考慮した結果、毎週月曜の更新が難しくなって参りまして、本来は最後まで続けるつもりだったのですが、やむなく断念致しました。


とはいえ、レーベルの方のブログは不定期でダラダラといろんな事を書いてますので、気になる方は http://blog.marigold-mu.net/ を時々覗いてやって下さい。


何はともあれ、FOZZYのニューアルバムを是非ぜひよろしくお願いします。

Chasing the Grail特設サイト
http://www.marigold-mu.net/fozzy
コチラのサイトで試聴もできます。
http://marigold-mu.shop-pro.jp/?pid=19341619
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2010年03月29日08:00
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ハート・ロッカー





先日『ハート・ロッカー』(08)を観てきたのですが、いやー、噂に違わぬスゴイ映画だった。映画開始から終了まで常に緊張感と不穏な空気を漂わせた、究極の「神経衰弱映画」と言うべきか。見終わった後、ものすごく疲れました…。



何がそんなに疲れるのかというと、物語の結末や登場人物の運命が全く予測出来ないため、一瞬たりとも気が抜けないから。爆弾はいつ爆発するか分からないし、映画開始早々「あのシーン」(ネタバレ回避のため詳しい描写は避けます)を見せられたら、誰が最後まで生き残るかも分からない。仮に誰かが死ぬとしても、スター俳優不在のキャスティングなので、誰がどのタイミングで死ぬか全く予想がつかない。しかも相手はテロリストなので、いつどこから(どんな方法で)襲ってくるかも分からない。この怖さはホラー映画に通じるものがあります。


実際にはほんの一瞬の出来事であろう、爆弾が爆発した時の様子をスローモーションを駆使して見せる衝撃のオープニングとか、クローズアップとロングショットを巧みに使った爆弾解体シーンとか、だだっ広い砂漠のど真ん中で繰り広げられるテロリストとの狙撃戦とか、とにかく観ていて「安心」できるシーンが全くない。この緊張感は何と表現すればいいのでしょう。例えるなら『ディア・ハンター』のロシアン・ルーレットのシーンを2時間ぶっ続けで見せられるような・・・そんな感じ。


戦争映画にありがちな「生死を共にした仲間との友情」みたいな描写をばっさりカットしたキャスリン・ビグローの演出もドライでイカす。それでいて登場人物の心理を緻密に描写しているんだから、大したもんです。「危険な状況であればあるほど高揚感を覚えるアドレナリン・ジャンキー」のジェームズ二等軍曹を演じたジェレミー・レナーの虚無的な演技も真に迫っていて見事。物静かであればあるほど、ジェームズの病的な一面が垣間見えてゾクッとします。あの結末をどう捉えるかはあなた次第(…などと言ってみる)。深いです。


ちなみにキャスリン・ビグロー監督は、『K-19』(02)でアメリカ人がなかなか描きたがらない(認めたらがない)放射能汚染の実態を生々しく映像化した気骨のある監督さんです。『ハート・ロッカー』が高く評価された今こそ、当時興行的に失敗に終わった『K-19』を再評価してあげたい今日この頃です。

 
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2010年03月22日08:00
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Michael Giacchinoの受賞スピーチが感動的だった件


先日のアカデミー賞、最優秀作曲賞を受賞したのは『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)だったのですが、作曲家のマイケル・ジアッキノのスピーチがなかなか感動的でした。

以下、WOWOWの授賞式放送より。


「9歳の時、父に"引き出しにある8ミリカメラをちょうだい"と頼んだら、"いいよ"と言われ、それ以来映画を撮り続け、創造的であり続けた。両親は一度も"時間の無駄だ"と言わなかった」

「大人になってからも、学校の先生や仕事仲間も、みんながずっと私の背中を押し続けてくれた。全ての子供たちに私は言いたい。創造的な事は一つも"無駄"にはならない。どうもありがとう!」


…と、まぁこんな感じの内容でした。


芸術とか学問、スポーツ(あと科学技術もかな?)といった分野で優れた人材を育てたかったら、周りが彼らの事を理解して、長期的なサポートをしてあげないといけないと思うんです。それをやれ事業仕分けだの無駄をなくすだのと言って、大人の都合で助成金とか補助金をカットするような事をしちゃいけないのではないかと。

創作というものは試行錯誤を繰り返しながら行うものであって、すぐに結果が出なかったり、何度も失敗したからといってバッサリ「無駄」と切り捨てちゃイカンわけです。そんな仕打ちをされたら発展するものも発展しなくなるし、夢も希望もなくなりますわな。


「創造的な事は一つも無駄にならない」


心打たれる言葉だったなぁ…。胸に滲みたぜ。

3、4年ほど前にジアッキノ氏にインタビュー出来た事を誇りに思います。
 
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2010年03月15日08:00
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シャーロック・ホームズ





今日はアカデミー賞の事を書こうかなと思ったのですが、最近は作品選びの背後に政治的思惑が見え隠れして、内容的にちょっと興ざめな感じなのでパス(『ハート・ロッカー』(08)には期待してるんですが…)。


…というわけで、3/12から公開の映画『シャーロック・ホームズ』について書く事にします。1月に完成披露試写で本編を観て、サントラの仕事をした事ですし。


さて実写版ホームズというと、以前NHKで放送していた『シャーロック・ホームズの冒険』のジェレミー・ブレットのイメージが強いので、「ロバート・ダウニー・Jr.がホームズ役でワトソン役がジュード・ロウ。監督がガイ・リッチー」と聞いた時には、そりゃファンキーすぎるんじゃないかと思いましたが、いざ本編を観てみると思ったより違和感がない。というか、スゲェ面白かったんですが。


まぁ、かなり大胆に原作の世界観を脚色しているので、「こんなのホームズじゃない!」と思う人もいるかと思いますが、ホームズを題材にしてアクション・アドベンチャー巨編を作るなら、このぐらいしないとダメなんではないかと思うわけで。


それにしてもダウニーJr.はいい役者ですな。「頭脳明晰な奇人」というエキセントリックなキャラを愛嬌たっぷりに演じているところとか、説得力のある演技が素晴らしい。彼は目鼻立ちの整ったかなりの二枚目だと思うのですが(70年代のアル・パチーノ風か?)、最近のヤワなイケメン俳優にはない内面的なタフさとか危うさ、人生の辛酸を舐めて体得した(?)シニカルさがあって実にカッコイイです。ゴールデン・グローブ賞受賞はダテじゃない。


ダウニーJr.がホームズを演じるとなると、ワトソン役にもそれ相応に華のある役者をアテないとバランスが取れないわけで、そういう意味ではジュード・ロウのキャスティングも正解。奔放なホームズとは対照的に、なまじ常識人であるがゆえに背負ってしまう「翳り」のようなものがうまく出てました。とりあえず、悪漢をヘッドロックでシメ落とすワトソンは初めて見ました。イカす。


で、ハンス・ジマーの音楽がまた最高。テーマ曲のズッチャッズッチャッとリズムを刻むキレのあるストリングスとか、ツィンバロンの神秘的な響きとか、何度か聴いていると思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディーとか、CDを聞いたら病みつきになる事うけあい。実際、自分もライナーノーツ原稿を書くために何度も何度もサントラ盤を聴いていたところ、2日目にはメロディーが頭から離れなくなりました。映画を見終わった後、衝動的にサントラ盤を買いたくなるような音楽に仕上がってます。あー、この音楽の面白さが文章だと伝わらないのがツライ。


ちなみに今回のスコア・レコーディングには、個性的なソリストたちが大勢参加しているのですが、その顔ぶれについては、日本版サウンドトラックのライナーノーツにざっと紹介させて頂いたので、興味のある方は3月2日にソニー・ミュージックジャパンから発売になった国内盤を是非ぜひお買い求め下さい。

  
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サントラ
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2010年03月08日08:00
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クリス・ジェリコ:プロレスとヘヴィ・メタルを両立する男




『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』(09)という鳴かず飛ばずのヘヴィ・メタル・バンドの姿を追ったドキュメンタリー映画がありましたが、これがなかなか面白い。

どう見ても社会のシステムに馴染めていなさそうな不良中年の「ムチャクチャだけど一本筋の通った生き様」が実にヨイのです。『デトロイト・メタル・シティ』もヒットした事だし、ヘヴィ・メタルを体験してみるにはいい時期なのかもしれません。


そこで今回ご紹介したいのが、ハードなプロレス業とヘヴィ・メタル・バンドを10年以上掛け持ちする男、クリス・ジェリコ。アメリカン・プロレスの最高峰「WWE (World Wrestling Entertainment)」の第一線で活躍するプロレスラーであります。


クリスは1999年に『FOZZY』というハードロック/ヘヴィ・メタル・バンドを結成し、アルバムもコンスタントにリリースしてきたのですが、彼らの4枚目のニューアルバム"Chasing the Grail"を、何と今回僕のレーベルから発売する事になりました。

ま、別に『アンヴィル!』を観てヘビメタに感化された…というわけではなくて、バンドのマネージャーとかれこれ6年近く親交があるもんでして、「んじゃ今回はウチから出しますか?」「それもいいな!」的なノリで話がまとまってしまったのです。


ここで多くの人はこう思うでしょう。「プロレスラーの歌ってどうなのよ?」と(以前『アメトーーク』でやっていた藤波辰爾の「マッチョ・ドラゴン」を聞いた人なら、尚更そう思うでしょう)。が、しかし。クリスのヴォーカルはかなりイケるのです。

J SPORTSで放送中のWWEの番組を観ればお分かりの通り、クリスのハイトーンでよく通る声質は極めてハードロック向き。アクセル・ローズとかディー・スナイダー(Twisted Sister)系と言うべきか。本人も「一番好きなバンドはアイアン・メイデン」「真のメタルはブリティッシュに限るね」と語るほどの大のハードロック/ヘヴィ・メタル好きで、音楽に対する情熱はホンモノ。タレントが人気に便乗して、何となくCDデビューした代物とは志が違うのでございます。


…というわけで、ケーブルTVやスカパー!でWWEが視聴可能な人は、今すぐ親日家としても有名なクリス・ジェリコの勇姿をチェックしましょう。んでもって、今春日本発売予定のFOZZYのニューアルバム『Chasing the Grail』も是非お買い求め下さいという事で。日本で売れてくれないと、彼と顔を合わせた時にウォール・オブ・ジェリコ(逆エビ固め系の必殺技)を喰らいかねないので。

ちなみに、この技名もドイツのヘヴィ・メタル・バンド「ハロウィン」のアルバム名から取っています。こんな所からも、クリスのハードロック好きの一面を知ってもらえるのではないかなーと思います。



追伸:クリスはサービス精神旺盛ないい人です。念のため。
 
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2010年03月01日08:00
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で、『ディパーテッド』の音楽はどうなの? という話




先週『ディパーテッド』の話を書いたので、それなら音楽についてもちゃんと触れておかないとマズイだろうという事で、書きます。


『ディパーテッド』は、劇中使われた歌モノをコンパイルした「サウンドトラック盤(ボーカル盤)」と、ハワード・ショアのスコアを収録した「スコア盤」の2種類がリリースになってますが、今回ご紹介するのは僕が解説を担当したスコア盤の方です。


前回お話ししたとおり、ショアはこの映画のためにギター音楽を書き下ろしました。というのも、マーティン・スコセッシ監督はこの映画を作るにあたり、スコアにタンゴの要素を取り入れる事を提案し、さらに『契約殺人』や『その男ゾルバ』、『第3の男』といった映画の音楽からインスピレーションを受けたからなのだそうです(ショア本人がそう言ってました)。

そこでスコセッシが希望するような極上のギター音楽を作り上げるため、ショアが招集したのがNYを拠点に活躍する腕利きギタリスト――元ホール&オーツ・バンドのG.E.スミス、クラシック・ギタリストのシャロン・イズビン、サイモン&ガーファンクルなどのサポートを務めたラリー・サルツマン、元ラウンジ・リザーズのマーク・リボーの4人というわけです。ハッキリ言って、この4人が一堂に会するというのは物凄い事なのですよ。


コアな洋楽ファンでないとピンと来ないかと思うので、もう少し分かり易く例えると、高中正義と村治佳織と佐橋佳幸と渡辺香津美(敬称略)がレコーディングに集結したような感じ。こう考えるとすごいメンツだという事が分かりますでしょ?


で、さすが腕利きギタリストだけあって音も絶品。張り詰めたような緊張感の中、潜入捜査官の悲哀とニヒリズムを代弁するかのような激シブなサウンドを作り上げています。テーマ曲の"The Departed Tango"がまた最高にカッコイイんだな。

ギター少年・少女からギターおやじ・マダムまで、ギターをたしなむ人なら必聴の1枚。映画本編はちとアレですが、スコア盤のクオリティは最高です。


ちなみに、ハワード・ショアとシャロン・イズビンは忙しいスケジュールの合間を縫って日本盤用にメッセージを寄稿してくれたので、どうせ買うなら日本盤を買わなきゃ損ってもんでございます。是非ぜひ輸入盤ではなく国内盤をお買い求め下さい。

  
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サントラ
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2010年02月22日08:00
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『ディパーテッド』思い出話



自分は『インファナル・アフェア』(02)に男泣きしたクチなので、どうにも『ディパーテッド』(06)が好きになれない。ハワード・ショアのギター・スコアは素晴らしかったけど、いかんせんストーリーが…。アメリカ人には「業を背負って生きていく事こそ地獄」という仏教的な地獄観がなかなか理解出来ないらしい(カトリック系のお国柄故か)。


でも、個人的にはこの映画が「嫌い」とは言えないんです。
なぜかというと、自分にとって思い出深い作品だから。


ウチのレーベルのwebサイトを一度でも覗いた方ならご存じかと思いますが、昨年5月にチャーリー・デシャントというアーティストのアルバムをリリースしました。そう、あのダリル・ホール&ジョン・オーツのバンドで30年以上サポートを務めている超有名なサックス奏者です。


彼とレコード契約の話を進めていく際、当然のようにギャラ交渉とか音楽著作権の取り扱いとか会社実績(僕の場合ライターとしての実績も含むのですが)を説明しなければいけなかったわけですが、


「君はどんな映画のライナーノーツを書いてるんだい?」


とチャーリーさんが訊ねた時に、


「はぁ、『ディパーテッド』とかアレとかコレとかいろいろやってます」と答えたのが全ての始まりでした(実際にはアレとかコレの映画もちゃんとタイトルを言いましたが)。


お手元にスコア盤がある方はご存じかと思いますが、『ディパーテッド』のスコアのレコーディングには、80年代にホール&オーツのサポートを務めていた凄腕ギタリストのG.E. Smithが参加していたのです(懐かしい…)。で、その事をチャーリーさんに説明したところ、


「本当かい?この映画は何度もTVで見たけど、G.E.がギターを弾いているとは気がつかなかったなぁ。こりゃもう一回観ないとダメだな!」


…と興味津々。さらに、


「マーティン・スコセッシはいい映画を撮るよねぇ。そうそう、ハワード・ショアと言えば、サタデー・ナイト・ライブの音楽監督をやっていたんだが、レイ・チャールズがゲストライブで出演した時の彼のホーン・アレンジが素晴らしかったんだよ」


…と熱く語り出したので、自分もついつい


「あーなるほど。G.EもSNLバンドの音楽監督をやっていたから、ショアとはその時からご縁があったんですねー」


…などと言ってみたりしてすっかり意気投合。


なかなか肝心の契約の話に行かなかったのですが、映画トークが盛り上がったおかげで数日後に契約もすんなりまとまったのでした。

ウチのような弱小インディーレーベルが大御所ミュージシャンと契約出来たのは、ひとえに『ディパーデッド』のおかげだったというわけです。だからこの映画がイマイチだなーと思っても、「嫌い」とは言えないのです。


ちなみにチャーリーさんの奏でる音楽は、心地よいスムース・ジャズ系のサックス・ミュージック。デヴィッド・サンボーンとかスタン・ゲッツがお好きな方にオススメです。ぜひぜひよろしくという事で。


コチラから試聴できます。
 
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2010年02月15日08:00
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ゴールデン・ラズベリー賞ノミネート作品




コアな映画ファンから熱狂的な支持を集める、その年に公開された「サイテーな映画」を選出する映画の祭典。その名も「ゴールデン・ラズベリー賞」。

ある意味アカデミー賞より面白い"ラジー賞"のノミネート作品が発表になりましたが、なるほど今年はこういうラインナップになりましたか。何か、思わず納得…。


■最低映画賞
『All About Steve』
『G.I.ジョー』
『マーシャル博士の恐竜ランド』
『Old Dogs』
『トランスフォーマー/リベンジ』

■最低男優賞
ケヴィン、ジョー、ニック・ジョナス『ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート 3D』
ウィル・フェレル『マーシャル博士の恐竜ランド』
スティーヴ・マーティン『ピンクパンサー2』
エディ・マーフィ『エディ・マーフィの 劇的1週間』
ジョン・トラヴォルタ『Old Dogs』

■最低女優賞
ビヨンセ・ノウルズ『オブセッション 歪んだ愛の果て』
サンドラ・ブロック『All About Steve』
マイリー・サイラス『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』
ミーガン・フォックス『トランスフォーマー/リベンジ』
サラ・ジェシカ・パーカー『噂のモーガン夫妻』

■最低助演女優賞
キャンディス・バーゲン『ブライダル・ウォーズ』
アリ・ラーター『オブセッション 歪んだ愛の果て』
シエナ・ミラー『G.I.ジョー』
ケリー・プレストン『Old Dogs』
ジュリー・ホワイト『トランスフォーマー/リベンジ』

■最低助演男優賞
ビリー・レイ・サイラス『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』
ヒュー・ヘフナー『Miss March』
ロバート・パティンソン『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
ヨーマ・タコンヌ『マーシャル博士の恐竜ランド』
マーロン・ウェイアンズ『G.I.ジョー』

■最低カップル賞
ケヴィン、ジョーとニック・ジョナス『ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート 3D』
サンドラ・ブロックとブラッドリー・クーパー『All About Steve』
ウィル・フェレルと出演者全員とクリエイター『マーシャル博士の恐竜ランド』
シャイア・ラブーフとミーガン・フォックス『トランスフォーマー/リベンジ』
クリステン・スチュワートとロバート・パティンソンとテイラー・ロートナー
『ニュームーン/トワイライト・サーガ』

■最低リメイク、続編賞
『トランスフォーマー/リベンジ』
『G.I.ジョー』
『マーシャル博士の恐竜ランド』
『ピンクパンサー2』
『ニュームーン/トワイライト・サーガ』

■最低監督賞
マイケル・ベイ『トランスフォーマー/リベンジ』
ウォルト・ベッカー『Old Dogs』
ブラッド・シルバーリング『マーシャル博士の恐竜ランド』
スティーヴン・ソマーズ『G.I.ジョー』
フィル・トレイル『All About Steve』

■最低脚本賞
『All About Steve』
『G.I.ジョー』
『マーシャル博士の恐竜ランド』
『トランスフォーマー/リベンジ』
『ニュームーン/トワイライト・サーガ』



「評判の悪かった『DRAGONBALL EVOLUTION』は何で入ってないの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ラジー賞はその作品がある程度ヒットしないとノミネートされない(されたくもないだろうけど)のです。
実写版『ドラゴンボール』は大コケした上に、アメリカ国内では日本ほど話題にならなかったので、ラジー賞にすら選ばれない「ダメ映画」の烙印を押されてしまったというわけです。

それならまだラジー賞の候補に挙がった方がネタ的においしいと思うのですが、どうでしょう。


ちなみに先週のクイズ「"Talk About The Blues"のPVに出演している3人のハリウッド・スターは誰?」の正解は以下の通り。


●ウィノナ・ライダー
●ジョン・C・ライリー(『シカゴ』(02)、『マグノリア』(99)等)
●ジョヴァンニ・リビシ(『プライベート・ライアン』(98)、『ロスト・イン・トランスレーション』(03)等)

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2010年02月08日08:00
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Talk About The Blues




今週は東京出張中のため、The John Spencer Blues Explosionの"Talk About The Blues"のPVを見ながらお別れです。

せっかくなのでクイズ。このPVに出演しているハリウッド・スター3人は誰でしょう?

正解は来週発表予定。

 
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2010年02月01日08:00
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アドレナリン:ハイ・ボルテージ




1/27にジェイソン・ステイサム主演の激烈ハイテンション映画『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』(09)のDVDがレンタル開始になるので、本日はそのお話。


前作『アドレナリン』(06)は「アドレナリンを出し続けないと即、死亡!」という奇抜なアイデアと、トニー・スコットも真っ青のガチャガチャした映像、大真面目にバカ・アクションを演じるステイサム迫真の演技が奇跡の融合を果たした傑作。今回は主人公シェブ・チェリオス(ステイサム)が3,000フィート上空のヘリから地上に叩きつけられた前作の衝撃のラストからストーリーが始まります。

フツー、3,000フィートの高さから落下したら死にます。それなのに、一体どうやって続編を作るのか。「まさか前作の出来事は禁断の夢オチで片付けるのか?」と思うでしょう? さて真相は…


アスファルトに叩きつけられても死ななかった。


これが答えです。何てストレートかつ強引な設定!シェブ・チェリオスはバケモノか!ええ、多分そうなんです。でも、姑息に夢オチなんかで片付けられるよりも妙に説得力があるように感じるのは気のせいでしょうか。ま、この設定が本作のカラーを決定づけているといえるでしょう。真面目に観ちゃいけませんよ、って事ですね。


今回のチェリオスは、いろいろあってバッテリー式の人工心臓を埋め込まれたため、「充電しないと即、死亡!」という状況に陥ってしまいます。で、前作はアドレナリンを出し続けるためにあらゆる手段でテンションを上げまくった我らがチェリオスは、今回車のバッテリーで己の身体に"充電"したり、スタンガンをわざと喰らったり、発電所に体当たりをカマしたり、涙ぐましい努力でチャージを繰り返しながら、自分の心臓を奪った黒幕を追ってLAを駆けめぐります。


インパクトやアイデアの点では前作に劣る印象は否めませんが、ステイサムの気合いの入った演技と、ネヴェルダイン/テイラー監督の奇抜な映像は一見の価値あり。料金1,800円(レンタルDVDなら500円くらい?)を払った分はきっちり楽しませてくれます。中身カラッポの映画だからといって、こういう作品を「くだらない」のひと言でスルーしてしまうのは勿体ないってもんです。作り手の情熱と本気度が感じられるぶん、金儲け主義で作った大作映画よりも遙かに本作の方が意義深い作品です(たぶん)。


ま、劇場公開時にR-18指定だった映画なので、万人にはお勧め出来ませんが、ホラー映画が平気な人は1作目と併せてご覧になってみてはいかがでしょうか。オルタナ・ロック界の奇才マイク・パットンのイカレ系スコアと、妙な選曲センスも要チェック。
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サントラ
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2010年01月25日08:00
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レスラー




自分はアメリカン・プロレスが好きでWWEの番組を毎週見ているのですが、「プロレスはボクシングとか総合格闘技より格下」とか言われると、ちょっとイヤ〜な気分になります。


勝敗が決まっているから格下? 相手の技を避けずに食らうから格下?いやいやそういう事じゃあないだろう、と。それどころか、打ち合わせ通りに試合を組み立て、真剣勝負をしつつ「相手に大怪我を負わせないように」技を繰り出し、「対戦相手を引き立たせる」ように技を受けるという点では、プロのスポーツ・エンターティナーとしてフツーの格闘家より優れた存在なのではないかと思っているほどです。


百聞は一見にしかずということで、まずは映画『レスラー』を観て頂きたい。不遇の俳優人生を送っていたミッキー・ロークが、全盛期を過ぎた(←「落ち目」とは少しニュアンスが違う)中年プロレスラーを演じて絶賛された作品です。本作で彼は80年代に絶大な人気を誇ったプロレスラー、ランディ・"ザ・ラム"・ロビンソンを演じています。


プロレスラーというのはかなり過酷な職業です。WWEをご覧の方はお分かりかと思いますが、メジャー団体の場合、1年の大半を旅興行に費やします。当然、家に帰る機会が激減するため、ほとんどのレスラーは家庭が崩壊して別居や離婚を経験し、毎日の激闘で身体はボロボロになり、やむを得ず鎮痛剤や睡眠薬(←身体が痛くて眠れないため)に頼らざるを得なくなる。そして無理を重ねた結果、若くして命を落とすレスラーも後を絶たないのです。


そんな命の危険を冒してまで、なぜ彼らは闘うのか?
その答えは本作で全て語られています。


映画のラスト、ランディが必殺技「ラム・ジャム」(トップロープからのフライング・ボディプレス)を繰り出す直前に見せた、あの感極まった表情。そこに至るまでの過程を振り返ると、あまりにも切ない結末なのですが、その一方で非常に神々しさに満ち溢れている。ランディのあの姿こそ、レスラーの生き様の全てと言えるでしょう。リングの上こそが自分の人生であり、また死に場所なのだ、と――。


ちなみにランディは「80年代に絶大な人気のあったレスラー」という設定なので、入場曲もQuiet Riotの"Bang Your Head (Metal Health)"や"Guns N' Rosesの名曲"Sweet Child O' Mine"を使っています。ガンズの曲はランディの最後の試合で使われる入場曲。最後の試合にこの曲を持ってくる選曲センスにハードロックファンは男泣き必至です。あー、1月早々泣けてきたぜ。


この映画を観た後では、とても「プロレスは八百長だから格下」なんて言えなくなってしまうはず。本作で不死鳥のごとく蘇ったロークの熱演を是非ご覧下さい。

 
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2010年01月18日08:00
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地球が静止する日




遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
年明け早々激務が重なり、早くもグロッキー状態になってます。


二酸化炭素の排出量とかエコに関しての話題が絶えないので、本日は『地球が静止する日』(08)についてダラダラと。映画の公開時期からズレたネタではございますが、ご勘弁ください。

この映画はロバート・ワイズ監督の古典SF作品『地球の静止する日』(51)のリメイクなのですが、冷戦下の核戦争の脅威を描いていた前作と異なり、今回は環境破壊への警鐘がテーマ。


オリジナル同様、宇宙からの使者クラトゥ(キアヌ・リーブス)は「地球外文明の代表」として地球にやって来るわけですが、リメイク版はこの時点で既にある「任務」を遂行する気でいるので、核戦争の放棄するよう説得に来た51年版のクラトゥに比べると無慈悲な感じに描かれてます。で、環境破壊による地球の滅亡を防ぐためにクラトゥさんが実行に移そうとする地球救済プランというのが、


「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」


…というもの。それを言っちゃあオシマイよ、と思いましたが、そう言われても仕方がない気もする。

昨年TVのニュースで見た方もいらっしゃるかもしれませんが、あのCOP15で明らかになってしまった環境問題に関する各国の足並みの乱れというか、認識のズレというか、もっと簡単に言ってしまえば仲の悪さを目の当たりにして、「やっぱり人間が一番環境に優しくない生き物だな」と思ってしまった次第でして。

映画ではクラトゥさんがたまたま出会った人間の母子(ジェニファー・コネリーとウィル・スミスの息子)の行動に心を打たれて、人類を抹殺する計画は撤回するのですが、その代わりに彼から人類に向けて提示された課題というか、試練も相当シビアな代物。「そんなに人間が変われるというなら、この状況からやり直してみろ」というクラトゥの声が聞こえてきそうです。ま、確かにあの状況ならCO2排出量の20%削減も不可能じゃないかな…。逆に言えば、あれぐらいしなければCO2排出量は減らないという事か。それもキツい。


公開当時はあまり評判のよろしくなかった本作ですが、時間が経って観てみるといろいろ考えさせられる所がある映画だなーと思ったりするわけです。やたらと台詞で「チェンジ、チェンジ」と言っているのが気になりますが、まぁあの頃はオバマ・ブームがピークを迎えていましたから。こういう時代や流行の移り変わりを楽しむ(?)のもまた一興ではないかと思います。


ちなみにこの映画、『プリズン・ブレイク』のロバート・"ティーバッグ"・ネッパーと『24 -TWETNY FOUR-』のロジャー・"カーティス"・クロス、『MAD MEN』のジョン・"ドレイパー"・ハムが脇役で出演してます。海外TVドラマファンは、彼らの出演シーンをお見逃しなく。

 
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2010年01月11日08:00
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Weapon of Choice





現在正月休み中&仕事の準備中につき、本日はFatboy Slimの"Weapon of Choice"のPVを見ながらお別れです。


『ディア・ハンター』(78)、『パルプ・フィクション』(94)などで活躍する名優クリストファー・ウォーケンの華麗なステップをお楽しみ下さい。


高画質で見る場合はコチラからどうぞ。


  
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2010年01月04日08:00
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インフォーマント!




大企業の悪事を暴く内部告発者…と聞くと、何だか正義と信念の人という感じで、実にカッコイイですねぇ。でもそれは、その人が信頼に足る正直で誠実な人だったらの話。もしいいかげんで無責任な男が"The Informant"だったら…? 『インフォーマント!』(09)は、そんな迷惑な内部告発者マーク・ウィテカーが、90年代に"やらかしちゃった"実話をベースにしたブラック・コメディです。


ウィテカー働くのは農業関係の大手企業。彼が管理を任されている工場でウィルスが発生し、「大損害が出たので何とかしろ」と副会長からせっつかれるわけですが、「これは日本の企業(←劇中ではホンモノの企業名が出ます)のスパイの仕業で、1000万ドル払えばやめてやると脅迫されました」とまずウソをつく。普通信じるかな?コレ。

で、会社があっさり金を払ってくれるかと思ったら、捜査にFBIが介入してきたので、今度は彼らに「いや実はウチの会社、違法な価格操作を行っているんですよ!」と密告。

そうかと思えば、会社から10万ドルの昇給を提示された事を理由に内部告発をキャンセルしようとしたり、行動が行き当たりばったりなので現場はメチャクチャ。でも本人は「僕は007の2倍頭がいいから、0014だね!」なーんて言いながら、FBIから渡された盗聴器を嬉々として身につけて"にわか諜報員"ライフを満喫中。映画はこんな調子で最後まで突き進みます。このウィテカーの緊張感のなさに腹が立つか、笑ってしまうかでこの映画の評価が分かれるところでしょう(筆者は後者でした)。ま、実際こんなヤツが身近にいたらたまったもんじゃありませんが。


この映画、ウィテカーの「心の声」がナレーションで語られるのですが、これがまたマイレージの話とか、シロクマが自分の鼻を隠す話とか、ネクタイの話とか、本筋とは全然関係ない事ばかり言ってるのです。この昼行灯っぷりが傑作。デイモンの演技がまた巧いんだな、これが。とても『ボーン・アルティメイタム』(07)の主役を演じた人とは思えないノーテンキっぷり。


そして何よりこの映画の「笑い」の要素を増幅させてくれるのが、大御所マーヴィン・ハムリッシュの60年代コメディ風の軽妙でゆるーい(でもオシャレな)ラウンジ系スコア。これから一体どんなシットコムが始まるの? ってな感じの音楽です。


およそ内部告発を扱った映画に不向きなスコアなんですが、これが見事なハマり具合。ウィテカーが「にわか秘密諜報員」として活動する時の「007のテーマ」風のレトロ調のギター・ソロとか、ウィテカーのノーテンキな頭の中をそのまま表現したような軽〜〜い音楽は一聴の価値あり!劇中、FBIが強制捜査に入るシーンがあるのですが、その場面の音楽がまたとんでもなく軽いノリで笑っちゃいました。映画史上最も緊張感のない強制捜査シーンだったような気がする。


トドメは映画のラストに流れるシナトラ風のヴォーカル曲。タイトルはそのものズバリ"Trust Me"(直訳:オレを信じろ!)。「信じられるわけないだろ!」という観客のツッコミが聞こえてきそうです。狙ってやってるのでしょうけれども。


そういやどこぞの総理大臣も「トラスト・ミー」と言ってしまったがために、ドツボにハマってしまったのも記憶に新しいところですね。どうやらウィテカーといい某総理といい、"Trust Me!"とか"Absolutely!"といった言葉を軽い気持ちで使う人はあまり信用出来ないものらしい。皆さんも気をつけましょう。

 
カテゴリ
サントラ
日時
2009年12月28日08:00
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マン・オン・ワイヤー




直訳すると「綱の上の男」。これは何かと申しますと、フランスの大道芸人/綱渡り師フィリップ・プティが1974年8月7日に行った「史上、最も美しい犯罪」の舞台裏に迫った異色のドキュメンタリー作品です。今夏の劇場公開を経て、今月19日にDVDリリースになります。

プティはワールド・トレード・センターのツインタワーにワイヤーを張り、地上からの高さ約400mの場所で長時間の綱渡り(45分間で8往復)を敢行したとんでもない人です。

もちろん計画を実行するために、仲間(=共犯者)といろいろ綿密な下準備をしたわけなんですが、身分を偽ってWTCの情報を集めたり、内通者/協力者と連絡を取ったり、立ち入り禁止の場所に忍び込んだり…と、結構イリーガルな事をしているんですな。今だったら計画初期の段階で即逮捕でしょう。多分、今に比べて大らかな時代だったのだと思われます。


まぁ彼らがやった事はどう考えても違法なわけで、個人的には彼らのやった事を全面的には肯定出来ないんですが、共感出来る部分はたくさんあります。特にプティのチャレンジ精神と「芸」に対する真摯な姿勢と向上心、そして飽くなき探求心には心を打たれます。

人生、他人から見ればくだらない事とか、意味のない事にアツくなる瞬間というのが誰でもありますが、どんな突飛な事(あるいは馬鹿げた事)でも本気で取り組めば、それは素晴らしいものになり得るのだ、と、この映画は教えてくれているのです。何かに熱中して、それに本気で取り組むというのは意義ある事なんだなー、と思った次第。


こんな時代ですが(だからこそ?)、挑戦する心を忘れちゃいけないんですね。きっと。


さてこちらの映画、音楽をあのマイケル・ナイマンが担当しています。うーん、担当…というのはちょっと適切な表現じゃないかも。と申しますのも、この映画の音楽はナイマン本人の了承を得た上で、彼の過去音源を"流用"する形で構成されているからなんです。


なぜこういう構成になったのかという経緯については、プティとジェームズ・マーシュ監督がサントラ盤に寄稿したライナーノーツに全て書いてあるので割愛。知りたい方は今すぐ国内版サントラCDをゲットしましょう。

収録曲は『ピアノ・レッスン』(93)から1曲、『リバティーン』(04)から2曲、『数に溺れて』(88)から3曲、『ZOO』(85)から1曲、『英国式庭園殺人事件』(82)から3曲、『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)から1曲、フランス革命200周年記念式典用に寄贈した音源から1曲…と、「フィリップ・プティが選ぶベスト・オブ・マイケル・ナイマン」的なアルバム構成になってます。


「マイケル・ナイマンの名前は知ってるけど、『ピアノ・レッスン』くらいしか聴いた事ないなぁ」という方は、このアルバムで巨匠ナイマンのミニマル・ミュージックの世界にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。
カテゴリ
サントラ
日時
2009年12月21日08:00
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