までぇに 街いま
仙台圏のさまざまな地域に月に1度、河北新報の記者がお邪魔し集中取材します。それぞれの...
南光台 その3 NODA-YA
泉区は南光台巡り。今回は創業37年目というホビーショップの紹介です。記者のツボにはまってしまったようで長文です。すみません…。
× × ×
夕刊編集部の安倍樹です。
私の子ども時代は、昭和のおもちゃ全盛期と重なっています。ウルトラマンや仮面ライダーなどヒーローの人形、サンダーバードのプラモデル、野球盤やサッカーゲームなどのアナログなゲーム…。いまでもたま〜にプラモデルを作ります(F1カーとオートバイ専門ですが)。
街中で模型屋を見つけると入らずにはいられません。そんなわけで、四条通りに面するホビーショップ「NODA-YA(ノダヤ)」(南光台南1丁目3-11)にお邪魔しました。20年ほど前、アイルトン・セナの乗ったロータス99Tのプラモデルを買い求めた記憶があります(マニアックですみません)。
社長の野田登さん(51)が、丁寧にお話ししてくれました。
「父が釜石市から移ってきて、1975年に開きました」。関兵精麦が一帯の牧場や山林を宅地造成したのが南光台です。知人から勧められ、将来性を見込んで来たそうです。「商売は、スーパーカー、ラジコン、宇宙戦艦ヤマト、そしてガンダムとブームが続き、それなりにいい時代だったようです。私は20年前に現在のビルを建て、店を継ぎました」
↓店内の写真を3枚ほど



現在の営業の柱は三つ。一つはフィギュア、プラモデルを中心としたホビー部門。二つ目はモデルの製作代行。三つ目がエアガンです。「フィギュアは『ワン・ピース』ブームですね。これに関しては、うちの品ぞろえは東北一でしょう」。フィギュアはものすごい数が陳列されていました。
「製作代行に関しては、こちらを見てください」と、見せてくれたのが、身長1.5メートルほどのガンダム。
↓これです! 適度な『汚し』があって、歴戦のリアリティーが感じられます

ガンダムは福岡の人からの依頼だそうです。専属のモデラー(プラモデルを作る人)が二人いて、組み立てから塗装までを引き受けています。私の訪れた日も、依頼の相談をしているお客さんがいました。
また、エアガンは新品の販売と併せ、中古の買い取りにも力を入れています。「先日も、コレクターから130本ばかり買い取りました」。そんなに持っている人がいるんですか! 社会的地位のある方が、何人も顧客だそうです。
野田さんの信念は「他と同じことはせず、どこにもない商品を扱うこと。それと、お客さんのどんな疑問にも応えられること」。例えば、高さ1メートルのオリジナル「大魔神」(予約制)。10万5000円もしますが、全国から予約が入っているそうです。
「8人のスタッフはそれぞれの分野で深い知識やうんちくを持っていて、きちんと説明ができます」。価格だけならネット販売の方が割安かもしれません。それでも、そこに「信頼」を加えることで、ノダヤらしさを出しているのでしょう。
↓スタッフの皆さん

↓イラストは、プロの漫画家のスタッフだった方が描いてくれました

ノダヤもネット販売を手掛け、顧客は全国にいます。「でも、昨年の震災で、実店舗の大切さを痛感しました」と野田さんは言います。
あの大地震で、店内の商品棚やショーケースはすべて倒れました。スタッフが懸命に片付けて3月26日に営業を再開しました。「そしたら、お客さんが来てくれたんです。それも多くの人が。気仙沼や石巻の方もいました。『家が流されて何にもなくなった』という人まで。涙が出ましたよ」。義援金をそっと振り込んでくれた常連客もいたそうです。
「趣味ってものは、日常の生活リズムを取り戻すスイッチなのでしょうね。そういう意味で、私たちも社会貢献できたかなと思います」
野田さんは、中学までを釜石市で過ごしました。大津波で甚大な被害を受けた故郷を見て、言葉にならなかったそうです。親友は、家族も家も失ったそうです。「どうにか希望を持ってほしい」。そう願いながら、野田さんは何度も釜石に足を運び、自分ができる支援を続けています。
実は、ノダヤのビルも全壊扱いで、復旧工事が続いています。
「南光台は寂しくなりましたよ」と野田さんは言います。「地元の昔からの店がどんどんなくなっちゃって。私たちも生き残る道を懸命に探していますが、答えは独自性なのではないでしょうか。自分たちの持つ強みを自覚し、必ずある隙間を狙う、そういうことかと思います」
ではノダヤの強みとは? 「人間力です。『全てはお客さまのために』。それですね」
ちなみに、品ぞろえはスタッフそれぞれに任せており、野田さんはそれを整理する役目だそうです。「私まで好きな物を扱い始めたら商売が成り立たない(笑)」。それでも、私と同じような年代なので、ヒーロー物がお好きだそうです。
↓仮面ライダーシリーズです

↓こちらはウルトラマンシリーズ。陰になってしまったのは、科学特捜隊のフジ隊員です!

NODA-YA 022(251)0748
午前10時30分〜午後8時(土、日曜・祝日は午前10時〜) 月曜定休
「までぇに 街いま」のトップへ× × ×
夕刊編集部の安倍樹です。
私の子ども時代は、昭和のおもちゃ全盛期と重なっています。ウルトラマンや仮面ライダーなどヒーローの人形、サンダーバードのプラモデル、野球盤やサッカーゲームなどのアナログなゲーム…。いまでもたま〜にプラモデルを作ります(F1カーとオートバイ専門ですが)。
街中で模型屋を見つけると入らずにはいられません。そんなわけで、四条通りに面するホビーショップ「NODA-YA(ノダヤ)」(南光台南1丁目3-11)にお邪魔しました。20年ほど前、アイルトン・セナの乗ったロータス99Tのプラモデルを買い求めた記憶があります(マニアックですみません)。
社長の野田登さん(51)が、丁寧にお話ししてくれました。
「父が釜石市から移ってきて、1975年に開きました」。関兵精麦が一帯の牧場や山林を宅地造成したのが南光台です。知人から勧められ、将来性を見込んで来たそうです。「商売は、スーパーカー、ラジコン、宇宙戦艦ヤマト、そしてガンダムとブームが続き、それなりにいい時代だったようです。私は20年前に現在のビルを建て、店を継ぎました」
↓店内の写真を3枚ほど
現在の営業の柱は三つ。一つはフィギュア、プラモデルを中心としたホビー部門。二つ目はモデルの製作代行。三つ目がエアガンです。「フィギュアは『ワン・ピース』ブームですね。これに関しては、うちの品ぞろえは東北一でしょう」。フィギュアはものすごい数が陳列されていました。
「製作代行に関しては、こちらを見てください」と、見せてくれたのが、身長1.5メートルほどのガンダム。
↓これです! 適度な『汚し』があって、歴戦のリアリティーが感じられます
ガンダムは福岡の人からの依頼だそうです。専属のモデラー(プラモデルを作る人)が二人いて、組み立てから塗装までを引き受けています。私の訪れた日も、依頼の相談をしているお客さんがいました。
また、エアガンは新品の販売と併せ、中古の買い取りにも力を入れています。「先日も、コレクターから130本ばかり買い取りました」。そんなに持っている人がいるんですか! 社会的地位のある方が、何人も顧客だそうです。
野田さんの信念は「他と同じことはせず、どこにもない商品を扱うこと。それと、お客さんのどんな疑問にも応えられること」。例えば、高さ1メートルのオリジナル「大魔神」(予約制)。10万5000円もしますが、全国から予約が入っているそうです。
「8人のスタッフはそれぞれの分野で深い知識やうんちくを持っていて、きちんと説明ができます」。価格だけならネット販売の方が割安かもしれません。それでも、そこに「信頼」を加えることで、ノダヤらしさを出しているのでしょう。
↓スタッフの皆さん
↓イラストは、プロの漫画家のスタッフだった方が描いてくれました
ノダヤもネット販売を手掛け、顧客は全国にいます。「でも、昨年の震災で、実店舗の大切さを痛感しました」と野田さんは言います。
あの大地震で、店内の商品棚やショーケースはすべて倒れました。スタッフが懸命に片付けて3月26日に営業を再開しました。「そしたら、お客さんが来てくれたんです。それも多くの人が。気仙沼や石巻の方もいました。『家が流されて何にもなくなった』という人まで。涙が出ましたよ」。義援金をそっと振り込んでくれた常連客もいたそうです。
「趣味ってものは、日常の生活リズムを取り戻すスイッチなのでしょうね。そういう意味で、私たちも社会貢献できたかなと思います」
野田さんは、中学までを釜石市で過ごしました。大津波で甚大な被害を受けた故郷を見て、言葉にならなかったそうです。親友は、家族も家も失ったそうです。「どうにか希望を持ってほしい」。そう願いながら、野田さんは何度も釜石に足を運び、自分ができる支援を続けています。
実は、ノダヤのビルも全壊扱いで、復旧工事が続いています。
「南光台は寂しくなりましたよ」と野田さんは言います。「地元の昔からの店がどんどんなくなっちゃって。私たちも生き残る道を懸命に探していますが、答えは独自性なのではないでしょうか。自分たちの持つ強みを自覚し、必ずある隙間を狙う、そういうことかと思います」
ではノダヤの強みとは? 「人間力です。『全てはお客さまのために』。それですね」
ちなみに、品ぞろえはスタッフそれぞれに任せており、野田さんはそれを整理する役目だそうです。「私まで好きな物を扱い始めたら商売が成り立たない(笑)」。それでも、私と同じような年代なので、ヒーロー物がお好きだそうです。
↓仮面ライダーシリーズです
↓こちらはウルトラマンシリーズ。陰になってしまったのは、科学特捜隊のフジ隊員です!
NODA-YA 022(251)0748
午前10時30分〜午後8時(土、日曜・祝日は午前10時〜) 月曜定休
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ここは本当にお客さんが多いです。私が伺った日も、閉
店時間を過ぎてからも、来店する人がけっこういました。
仰る通り、プロ意識の高さが、長く続いている理由なの
でしょう。
(あんばい)
来店しましたが、スタッフのてきぱきさ、お客さんの多さに
唖然とした記憶があります。
ワカマツ