「ありがとう」を詩に乗せて

「やさしい風があなたのほほをなでたなら、ありがとうの気持ちを受け取ってください (中略) 雨上がりにきれいな虹が出たら、皆さまのおかげで希望を胸に、前に向かって進んでいる私たちのことを思い浮かべてください」
東日本大震災の津波で名取市閖上の自宅を流され、市内の愛島東部仮設住宅で夫と暮らす高橋久子さん(67)が、これまで支援してくれたすべての人へ贈る「ありがとう」の詩を書き上げました。
「言葉では言い尽くせない感謝の気持ちを、鳥や風、夜空に朝焼けをもたらす太陽の光に託して世界中へ届けたい」。そんな高橋さんの願いが、澄んだ歌声のように心に響いてくる美しい詩です。
閖上漁港前の高橋さんの自宅は、震災で跡形もなくなりました。7月中旬に仮設住宅へ入居するまで、市内の山手の実家や仙台市の息子の家へ夫妻で身を寄せ、高橋さんはその間の出来事をカレンダーや広告紙の裏に克明にメモしてきました。
震災の晩、95歳の母からもらった古着が、どんな高価な物よりありがたかったこと。土台だけになった自宅へ初めて戻った日、心臓が高鳴り、ぼうぜんと立ちつくしたこと。新品の家電に囲まれた仮設暮らしが始まり、「2度目の新婚生活に、これから幸せのページを重ねていこう」と夫と話したこと…。
感じたままを書きとめて少しずつ気持ちを整理してきた高橋さんは「旧友や自衛隊、ボランティアの皆さんの励ましと絆に支えられ、前を向く気持ちになりました」と振り返ります。
「ありがとうの『あ』はあたたかい心」。高橋さんの詩の一節です。「下手だけれど、一人でも多くの方に気持ちを受け取っていただきたい」と、高橋さんは自作の詩をコピーしては支援に訪れた人たちに手渡しています。(足立裕子)
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県在住の女性住職でシンガー・ソングライターの三浦明利(
あかり)さん(28)が作曲を手がけ、「被災地からのあり
がとう」というすばらしい歌が完成しました。三浦さんは寺
の一人娘で3年前、急きょ、父の跡を継がれましたが、学生
時代から続けていた音楽活動も寺のお務めの傍ら続けられ、
今年7月にメジャーデビューされた方です。偶然ですが、デ
ビュー曲のタイトルは「ありがとう〜私を包むすべてに」と
、高橋さんと同じく、自分を支えてくれる方への感謝の思い
を込めた曲でした。
高橋さんが暮らす仮設住宅でお茶会のボランティア活動
を続けておられる、浄土真宗本願寺派のボランティアセンタ
ーを通じて、夢のようなコラボが実現しました。
三浦さんは曲を完成すると、1週間後に名取市閖上で高
橋さんと会い、鎮魂のシンボルになっている日和山の前で、
歌を披露されました。
「月よ 星よ 届けてほしい みんなの笑顔が戻ったこ
とを・・・」と美しい歌声が、何もかもなくなってしまった
閖上の町に響きました。空に浮かんだ十四夜の月明かりだけ
が、二人を照らしました。
「形あったものは何もかもなくしたけれど、こんなにす
てきな曲ができてうれしい」と高橋さんは涙ぐんでいらっし
ゃいました。三浦さんは「感謝の思いを伝えたいとおっしゃ
る高橋さんのお手伝いをしていきます」とはなしていました
。
「被災地からのありがとう」。心にしみる曲です。(足
立)
んぼに打ち上げられたままの船や、津波の塩害で草ぼうぼう
に荒れた農地の気持ちに自分の思いを重ねた詩が、多くの人
の共感を得ています。思いが次から次へとあふれてくるよう
です。
「表現する」ことが、被災された方の心の整理につなが
るのではないでしょうか。家やこれまでの生活をなくした悲
しみは消えるものではないけれど、表現する過程を通じて自
分の心を見つめ、次につながっていく。高橋さんにお会いす
ると、そんな風に思えてきます。(足立裕子)
日、平成の森テニスコ−ト仮設住宅自治会の方から、高橋久
子さんの詩のコピ−を頂きました。みんな感動しています。
各人のブログや日記に転載してよいでしょうか?私の上記U
RLにも掲載しており、作者と出典も明示してありますがい
かがでしょうか?
ものが迷います。お命が助かったのは、亡くなられた方々の
精一杯生きて欲しいという祈りです。これからの東北をどう
か元気に生きてください。阪神大震災の折は、都会地だけに
復興も早くつらい思いの期間はそれでも短かったのではない
でしょうか。被災者にしてみれば言葉にならない長い年月で
あるのですが。命を落とした方、残った方、つらい思いをど
うか生きることの元にして暮らしてください。わたし達は遠
くで見守っています。東北に日本の原点があるとしっている
からです。子供達の声が明るく戻る日がくるように、青磁か
ら目を離しません。容赦はしません。